▽レス始▼レス末
「記憶と思いの果てに……第3話(GS+BC)」狼虎 (2004.10.06 18:55)
*美神親子ファン又は美神親子が好きと言う方は
 この作品には大変な不快感を覚えるかもしれないので
 そのことを了承の上で読むか、あるいは、読まないことを
 お勧めいたします




記憶と思いの果てに……第3話





日が沈みかけ、あたりが夕闇に包まれる……

1日で考えれば、昼と夜の間の僅かな時間

だが、横島にとってみれば、そんな時間が

大切な思い出……




オカルトGメン日本支部本部




「……………」



陽も沈みかけた夕暮れ時に横島はやっと

美知恵がいると聞いた、オカルトGメン日本支部本部

に来ていた、

もちろん、最初に尋ねた場所はここではない

最初は、美神の事務所の前のGメン支部に行ったのだ

だが、そこに美知恵はいなかったので、やむなく

西条に美知恵の居場所を聞き、ここまで来たのだった



「はぁ………行くか……」


っと言いつつ、横島は重い足取りで

Gメン本部に入ろうとしたが……

「君!?そこで何をしてるのかね!?」

あっさりと警備員の人に捕まってしまう……

当然と言えば当然だ、関係者でもない(警備員視点)

横島が、いきなりGメン本部に入ろうとすれば、

横島を知らないものなら、警備員と言う立場であれば

そうするだろう……だが、横島がそんなことをしるはずもなく

「な!えぇ?俺っすか!?」

などとすっとんきょんな声を上げた

「君以外誰がいると言うのかね!」

だが、そんなことには目もくれず警備員は

横島を睨み付ける

「関係者でないなら、早くここから出なさい!」

といいながら、横島を敷地外に追い出そうとする

「ちょ、ちょっとタンマ!タンマ!!」

慌てて、横島が警備員に振り向き自分の過ちに気づいた

美知恵がここにいると聞き、元々何度か通ったことのある

施設だと思い、そのまま入ろうとしたが、そんな事許されるはずもない

自分は、Gメンに直接の関係は何もないのだから……

そう思うと仕方なく横島は……

本当に仕方なさそうに

「あの、隊長、いや、美神 美知恵さん、呼んでもらえませんか?」

と警備員の人に向けていった……





応接間……




警備員がやっとのことで連絡を取り、それから横島が

本部に入れてもらえるまで、気づけば着いてから

30分を要していた……

そこから、他の警備員?に招かれて、今いる応接間

まで来たのだった……

来たのは、いいのだが……

「はぁ……どうすっかなぁ……」

思いため息が口から漏れる……

横島が何故こんなに暗いかと言うと、

それはさきほどまでの美神との諍いにあった

(あそこまで言うつもりは無かったんだけどな……

 美神さん、隊長にまで言ってたりして?ど、どうすれば……)

と言う考えにたどり着いたからである

別に横島は、美神を変に疑っていたわけではない、

と言うよりも、変に疑うと言う考えすら持たなかった、

ただ、あの時美神が何か知っている、そう思ったことと

ルシオラ事を、あんなもの、と言われたことに腹を立てたのだ

だが、大事な何かを失った時、人は感情的になってしまう、

まして、それが自分にとって一番大切なものだとすれば……


「どうしよう……後で美神さんにはあやまらんとなぁ……

 隊長に、なんて言おう……」


美神に感情的に怒鳴ったことの負い目か、

横島は、美知恵に対してまで負い目を感じていた

勢いでここまで来たのはいいが、この後

どうするかなど、全く考えていなかったのだ……

取りあえず、今後のことをと思い冷静になってきた頭で

今後のことを考えていた

「とりあえず……美神さんとの事は話して……

 そのあと、隊長にあいつのことを聞いて……」

とぶつぶつ横島が言っていると……


キィ……


と言う音とともに、応接間の扉が開き、

中から、美知恵が出てきた……

その顔に、どこかすまなそうな顔をして

「ごめんね、横島君うちの警備員が迷惑かけたみたいで

 来るって解ってたら、連絡しといたんだけど……」

と申し訳なさそうに言ってくる

「いや、こっちこそいきなり押しかけちゃってすんません」

と言い、横島も立って、軽く会釈した

「ふふ、で、話があるんだったわよね?
 
 まあ座って話をしましょう」

と言い、美知恵は横島の正面に位置する席に腰掛けた

つられて、横島も腰を下ろし席に座る……

「はい、それもなんですが……その前に実は……」

そういい、先ほどの美神との会話を、

下を向きながらポツポツ話し始めた

それに対し、美知恵が一瞬目を細めるが、

横島は下を向いているためか、気づかなかった……

「……てなことがありまして……」

と、話が終わり、すまなそうにして、美知恵を

横島が見る、が、それに対して美知恵は

「はぁ……令子にも困ったものね……
 でも、横島君が気にすることじゃないわよ」

と頭を一瞬抱え、その後横島に向かって微笑みながら言った

「はぁ……すんません、それで……」

と、横島が本題に入ろうとした時

「言いたいことは解るは、ルシオラさんの魂の結晶が
 どこにあるか知らないか?って事でしょう?」

と、横島がいう前に、美知恵はいった

「あ、はい、そうっす」

と、横島がうなづくと、

「残念だけど……私には、どこにあるかは解らないわ
 でも、何かわかったらすぐに連絡は入れるから」

といい、横島に向かって微笑む

「そうっすか……解りました、すんません、
 じゃあ、俺美神さんに謝りに行ってきますんで、
 これで……」

そういい、横島が席を立とうとするのを、美知恵は

口元に、笑みを浮かべ見ていた……

(ふふ、令子から連絡があったときには、
 一瞬驚いたけど、まだまだ子供ね、
 こんな簡単な"嘘"に騙されるようじゃ……)

と、心の中で、ほくそえんでいた

一方、横島はそんなことには気づかず、

部屋を出ようと、席を立った時

(……しま)

不意に聞こえた声に、横島の動きが止まる……

「い、今の声は……」

震える唇から、搾り出したように言葉が出る……

「……声?」

不意にもらした、横島の言葉に、美知恵が反応する

「今、声が聞こえませんでしたか?」

その横島の問いに対し美知恵は……

(まさか……いえ、そんなことはありえるはずがないわ

 でも、用心にこしたことは無いわね……)

と一瞬思案した後

「声?空耳じゃないかしら?
 私には聞こえなかったけど……」

と、解らないっと言った表情で横島を見た、

が、横島は

「今、声が聞こえたんです、確かにあいつの!!」

そう、大声で叫ぶ……

(よこ……しま……)

不意に聞こえる声……

「ほら!やっぱり、やっぱり聞こえる!?」

と、喜んだように叫ぶ、

実際うれしくてたまらないのだが……

それに対し、美知恵の表情は険しくなるが

横島は嬉しさのあまりか、それに気づかなかった

「じゃあ、早速!」

そういい、右手に2個の文殊を生成し、

「探」「索」

の文殊を使う、一瞬の閃光が、Gメン本部のみならず

その地下、周りをも包む、そして横島の手に、

光は収縮していく……

光が消え去った後に残ったのは、

蛍の形をした、水晶のような、透明さを持ち

淡く光る、ルシオラの魂の結晶だった……

「やった、たい ドンッ!!


カラン……


一瞬の銃声……薬莢が床に落ちる音……

横島には、何が起こったのか、理解する暇も無かった……

ただ、目の前にいる美知恵が銃をこちらに向けている

それすらも、見えてはいるが、脳の判断が遅れているかの

ように、理解できないでいた……


「横島君、悪いことは言わないは、"それ"を渡しなさい……」


美知恵から唐突にいわれた言葉にも、横島は反応できなかった

何故……美知恵は自分に銃を向けているのか……

何故……ルシオラを……

「横島君、2度は言いたくないの、それを

 こちらに渡しなさい」

ただ、冷たく発せられる声……

やっとのことで動き出した頭で

やっとのことで動く口を使って、横島は訪ねた

「それって……こいつのことじゃ……ないっすよね?」

震える唇で……美知恵に尋ねる……

「そう、それよ……解ったなら、早く渡しなさい」

冷たく発せられる声……

「嘘だ!?隊長がそんなこと言うわけが無い!
 わかったぞ!お前隊長じゃないな!!姿を現せ!!」

そういい、右手に生成した文殊

「真」「姿」

を美知恵に向かって投げる、

一度だけ実践で使ったこともあり、効果のほどは知っていた

横島の頭の中では、禍々しい妖怪又は悪魔

かが姿を現すつもりで、戦闘態勢にはいるが……

そこに立っていたのは、妖怪や悪魔などではなく……

美知恵本人だった……

呆然として、横島は立ち尽くす……

「そ、そんな……」

口から呟くように、言葉が漏れる……

「残念だけど、私は本物の、美神 美知恵よ」

そういい、呆然としている、横島の手から

ルシオラの魂の結晶を奪う

っはとして、美知恵を横島が見るが、

気づいた時には、ルシオラは美知恵の手の中だった……

ドクンッ

体の奥底から、なにかがにじみ出てくる……

ドクンッ

激しい、感情が怒りが横島の心を支配しようとした


「隊長!返してください!!」


だがそれを、なんとか押しとどめ、美知恵に向かって叫ぶ

「ふふ、こんな物のために良く言うわね、
 でも、ごめんなさいね、横島君、
 これは、返すわけにはいかないわ」

と言いながら、指でピンッと小さな球でも打つかのように

ルシオラの結晶を叩いた、更に銃で横島の両足を撃つ

ドンッ   ドンッ

いきなりの衝撃と激痛に、横島はその場で崩れ落ちる

「ぐぅああああああああああああ」

体中を支配するような痛みに、呻き、叫ぶ

それでも、必死で美知恵のほうを向き

「た……ルシ、オラを……」

と呻くように言うが……

「本当に、こんなものあなたが持っていても仕方ないんだから
 
 私達が有効利用してあげようとしているって言うのに」

そういいながら、更に、ピンッピンッと指で打ち

銃で叩いたりしながら笑う……


ナゼ……ナゼ……


それが、きっかけだった様に、

横島の奥底で、何かが生まれ始めようとしていた……


ドクンッ


ドクンッ


ドクンッ


変化は唐突だった……

霊力が一気に高まり、目は黒から金へと変わっていく

「ルシオラ……」

そう呟きながら、横島が美知恵を見る

その瞳に、激しいほどの憎悪と怒りの光を宿し、

更に、腕に力をいれ、立ち上がろうとする

足から、血が流れ出るが、それすら気にしないかのように

横島は、立ち上がった……


それを見た美知恵は呆然とした……

何故、横島がこれほどの霊力を発しているのか

なによりも、銃で撃たれ血を流しているその足で

どうやってたっているのか……


「ルシオラ……」


更にそう呟くと、横島の右手に文殊が現れる

「大」「剣」

そう、生成された文殊は、恐ろしいほどに圧縮された

霊気で、横島の右腕に納まる……

「っく!」

さすがにヤバイと感じ取り、美知恵が隠し持っていた

非常用の連絡スイッチを押す

更に、横島に向けて右腕で発砲した

銃は、横島の左肩を貫くが、横島はそれすら

気にしないかのように、大剣を右腕で振り上げ

超加速かと思われるほどのスピードで美知恵との距離

を詰め、更にルシオラの魂を持っている腕を

大剣で切り裂いた……

「!?!?!?!?」

美知恵が叫びにならない悲鳴を上げる、

だが、横島はそんなことに目もくれず

切り落とされた、腕に握られていた

ルシオラの魂の結晶を持ち、

文殊

「転」「移」

でその場から、姿を消した……


美知恵の呼びかけに答え、すばやくやってきた

者達が見たものは、右腕をなくして、倒れている

美知恵と、周りに広がる血溜まりだった……






???






人通りの少ない路地……

天気は悪いのだろう……強い雨が降っている……

そこに、淡い光が現れ始め、そして、消える……

光が消えたあとには……大量の血を流し、

その場に倒れている、横島がいた……

「ぐ……ここ……?」

口からも、血を吐き

そして、気づいたように硬く握られた右腕を見る

そこには、淡い光を放つ

ルシオラの魂の結晶があった……

それを見て、横島は安堵したように微笑み

「よか……ルシ…ラ……」

といって、目を閉じ、動かなくなった……







???






傘を差して、女性が人通りの少ない道を歩いている

その容姿を見れば、10人中10人とも

美人と答えるだろう……

細い道を歩きながら女性はふと、足を止める……

「血の……匂い?」

確信まではもてないような声で、匂いのするほうへ

急ぐ、そして、その考えは確信へと変わっていく

「やはり……血の匂い……!?」

角を曲がり、前を向くとそこには、雨が降っているというのに

血だまりの中に倒れこんでいる

少年がいた……


急いで駆けつけ、少年を見ると

「……まだ、助かる……?」

そう言い、背負うと女性は急いで、

その場を離れた………


雨は……更に強く降り注ぐ……





つづく……





どうも、狼虎です

えっと……第2話でいろいろとあったので

それについての返答と謝罪を書かせてもらいます

まず、本編の主人公の名前を間違えるという事を

してしまい、本当に申し訳ありませんでした


また、>NLB様

のおっしゃった
>つーかあれだよね、美神嫌い(或いはどーでもいい)な人
って総じて噛ませ犬的な使い方するよね。
美神を落として相対的に好きキャラを上げるというか。
お手軽だけどモノカキとしちゃあんまり褒められた方法じゃないね

についてですが、全くそのとおりです

いや、その通りと言うのは、自分は確かにそういう書き方を

していると言うことです^^;

まさのりん様

のおっしゃったように

「こんな展開がいい!」「このキャラがすき!」みたいなのを、表現

しているので、まあ、好き勝手に書いてます。

でも、そのことを事前に書いていなかったことにより、

美神好きの方には、大変不快感を抱かせてしまったので

本当に申し訳ありませんでした。

次回からは、↑に書いたとおりのことを

貼っていきたいと思います


あと、書き方は、このままでいきます、

えっと、内容とかです。

では、ご意見、ご感想よろしくお願いします



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△記事頭
  1. イエース。
    でも、貴方も作風なのだからOKでは?
    某EVAの二次作品にしても、人によってはクソ外道になったり、生きる価値の無い人間にされたりするキャラがいますよね?
    それと同じで取り方、感じ方によって変化します。

    ま、そんな事言ってたら、某刻命館GSは困っちゃいますよw?
    片やマン(2004.10.06 20:49)】
  2. いや、そう思ってはいたのですが、
    第2話のほうで、不快感を感じたと言う
    そこまでは、書いてないかもしれませんが
    そのように感じた方が、いたと思うので
    やっぱり、読んで貰えるなら、
    そこら辺を踏まえた上で呼んでもらったほうが、
    楽しめるのかな?っと思ったもので^^;
    さすがにこれは、やりすぎですかね……

    ……あと、これはダークにはいるのかな?
    狼虎(2004.10.06 21:31)】
  3. 人それぞれ好みや考え方があるので自分の作風は大切にしながら、
    少しずつ意見を取り入れながら書いていくのがいい思いますよ。
    ところで、これがダークに入るかといえば、
    夜華のころと同じ流れならそうといえるのではないかと思いますが。いかんせん私個人の意見なので…。
    参考にしていただければ幸いです。では、次回を楽しみにしてます。
    suimin(2004.10.06 21:57)】
  4. 自分も以前別所の作品のレスの所でかなり荒れてた事があったんですが、結局の所だいたいの所は書きたいように書くしかありませんよ。
    自分の書きたいものを書かない限り、書き続けるなんてできませんもの。
    偉そうな事を書いちゃいましたが、自分は結構楽しみにしてるんで、これからも頑張ってください。
    ほんだら参世(2004.10.06 22:53)】
  5. 初めまして! いつも嬉々として読んでいます。
    まぁ、いろいろあるようですが、俺としては、アンチ物はアンチ物、ダーク系はダーク系と割り切って読んでいますからね。
    SSと言う概念自体が好きな俺だからなぁ、何の参考にもならないですね(俺はノーマルだから、菜はパス)
    自分さえ納得させちまえば、他人がどうこう言おうと関係ねぇ!!と、思いながら俺は読んでますから。そうなると、俺はこの作品に対して納得してる!!
    水カラス(2004.10.07 01:23)】
  6. 書き手は自分の書きたいものを投稿して
    読み手は自分の読みたいものを読む。

    それで良いと思いますよ。
    純米酢(2004.10.07 06:26)】

▲記事頭


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