▽レス始▼レス末
!警告!バイオレンス有り
「ヒーロー見参!! エピソード零(GS+特撮モノ)」wey (2004.12.12 23:20)



古き時代


人々に襲い掛かり、殺戮の限りをつくした種族が居た。


その名は、『グロンギ』


そしてそれに対抗するために人々はある存在を生み出した。


その存在を人々はこう呼んだ。戦士『クウガ』と・・・。






エピソード零 全ての始まり


「はぁ、はぁ、はぁ」

辺りを炎に包まれた広場に一人の戦士が立っていた。額に二又に分かれた黄金の角を持ち、目と鎧を真紅に染め、下腹部にはベルトのような銀色の装飾品が着けられていた。


「ふふふ、遂に僕達だけになっちゃったね。クウガ」


それに対峙するように立っているのは、同じく黄金の角を持ち、全身を白い鎧に包んだ究極の闇をもたらす者『ン・ダグバ・ゼバ』


「今こそ決着の時だ、ダグバ!!」
「そうだね、いい加減に終わらせようか。この楽しいゲームを!!」


二人は互いに構えた。・・・そして


「「うおおおおおおおおおおお!!」」


二つの影は激突した。






「はあっ!!」


クウガは一気に間合いを詰めると、拳に霊力を溜め打ち込んだ。ダグバはそれを避けるものの完全には避け切れなかったため、右腕の鎧にヒビが入り、そこから出血していた。


「なるほど〜、流石は皆を倒しただけはあるね。でも・・・それだけじゃ僕を倒すのは無理だよ」


そう言いながらダグバは左腕をクウガに向けて突き出した。その瞬間・・。


≪ゴオォォォォ≫


灼熱の炎がクウガを襲った。


「ガアァ!!パ、念力発火能力(パイロキネシス)だと!!」


念力発火能力・・・精神の力で炎を発動させる能力。この能力を自在に操るのは、人または人外であろうと難しいのだが・・・。


「はは、僕は君が倒した奴等の王なんだよ。これ位の力があっても不思議じゃないでしょ」


そう言って今度は両方の腕をクウガに向け、先ほどの倍の炎を放った。動きに気付くと、クウガは上空に跳躍し回避した。


≪ジュウウウウウ≫


先ほどまでクウガが立っていた場所は高温の熱で溶けていた。


(アレを今度まともに受けたら危険だ。いったいどうすればいい!!)


思考を研ぎ澄ましながらクウガは自身の身体を見た。肩当は熱で損傷が酷く、手首のリストも軽いものではなかった。まともに使えそうなのは両足だけだった。


(・・・覚悟を決めるか)


クウガはダグバの方を向くと、右足を前に出し、右腕を左斜め前に、左腕を腰に溜めた。そして一気に両手と右足を後方に下げると、ダグバに向けて走り出した。


「ふふ、死ににきたの?」


笑みを浮かべながらダグバは炎を放った。炎はクウガの身体を幾度と無く直撃するが、それでも走る勢いは止まらない。そして一気に上空に跳躍し、空中で一回転しながら右足を突き出した。


「なっ!?ならこれで!!」


ダグバは両手を合わせ、巨大な火球を放った。それはクウガを顔を直撃した。しかしそれでも止まらず、遂にダグバの身体を襲った。


「はあぁぁぁぁぁぁ!!」


そのまま更に右足に力を込め、ダグバを吹き飛ばすクウガ。


「そんな・・・バカなーーーーーーー!!」


そしてその場で大爆発を起こした。






「これで・・・全て終わった」


クウガは力が尽きたため膝をついた。顔に被っていた仮面は右半分が砕け散っており、そこからは安堵の表情を浮かべたの青年がいた。


(ふふふ、はっはっはっはっ!!)
「なっ、何!?」


突如頭の中に響いたダグバの声に青年は動揺した。急いでダグバの方を見るが、ピクリとも動いておらず、屍と化していた。


「・・・まさか」
(お前の予想通りだよ)
「ッ!?」


嫌な予感を感じていた青年の頭の中をまたダグバの声が響く。


(僕たちの肉体は死んだ。だけど君の力では魂までは滅ぼせなかったのさ。さあ、このままお前が護るべき人間に取り付いてやる)


「そんな事・・・させはしない!!」


そう言うと青年は両手をベルトに当て、霊力を中央部にある石に送った。するとその石から眩しい輝きが漏れ出した。


(まさかお前・・・アマダムの力を解放する気かい?)
「そうさ、そしてお前とその仲間達を来世に吹き飛ばす」
(そんな事をすればお前は・・・グワアアアアアーーーー!!)


青年は更に力をアマダムに送り、そこから放たれる光でダグバを包んだ。そして次の瞬間・・・そこは何も無かったように静まり返っていた。


「もう・・・限界か」


そう言うと青年はその場に大の字で倒れた。息は絶え絶えで、後数分持つかどうかという状況だった。それでも青年は両手を動かし、下腹部のベルトの上に置いた。


「霊石アマダムよ、戦士の最後の力を以って命ずる。来世に我と同じ魂を持つ者が戦う意志に目覚めし時、我が力全てをその者に託したまえ!!」


その言葉と共に天に向かって一筋の光が放たれた。その光は徐々に力を失い、そして消えた。


(私の使命は終わった。・・・頼むぞ、新たなる後継者よ・・・)


そして・・・青年は力尽きた。











そして月日は流れ・・・。











場所は変わってGS試験会場。その会場前の階段に一人の少年が座っていた。上下には青の皮ジャンとジーンズを着用し、額には“眼”の付いた赤いバンダナを着けていた。


「確かに・・・ここまでマグレでよくやったよな〜」


少年は心なしか釈然としない態度だった。


(どうした、そなたに悩みでもあるのか?相談になら乗るぞ)


少年が着けていたバンダナに付属していた“眼”が、彼の頭の中に語りかけてきた。


「・・・なぁ心眼。結構無茶な相談かもしれないが・・・」
(雪之丞をぶち倒すと言うなら手を貸すぞ)


少年の考えを呼んでいたのか心眼と呼ばれた“眼”は彼が言い終わる前に答えた。その答えに少年も僅かながら笑みを浮かべていた。











彼の少年“横島忠夫”はこの時まだ気付いていなかった。自身の中に新たなる変化が起きていることを・・・。








今回初投稿となるweyです。
まだまだ技術的に未熟なため駄文になっているかもしれませんが、最後まで読んで下さったならレスをいただけると大変嬉しいです。
初心者ですが全力を持って頑張らせて頂きます。





>NEXT


△記事頭
  1. 「戦う意志に目覚めし時」。やはりそれはあの時ですよね。
    ちょっと心配なんですが、パイロキネシスつながりでよもやひのめちゃんが敵になりはしないかと。まさかそんなことはないと思うのですが、「護るべき人間に取り付いてやる」と言ってたもので。
    九尾(2004.12.13 00:02)】
  2. 仮面ライダーのクロスオーバーものでGSですか
    なんかワクワクしますね。
    楽しみ、楽しみ
    ブルガ(2004.12.13 01:05)】
  3. おお、もしかして横島がクウガになるのかな?
    両方とも好きな話しなんで俺も楽しみっす。
    狼豚(2004.12.13 02:46)】
  4. 歌詞の引用、替え歌については、当サイトでは禁止させていただいておりますので、水カラス氏のレスを削除しました。
    悪しからずご了承下さい。
    米田鷹雄(2004.12.13 09:15)】
  5. ゴウラムはどうなるのでしょうか?
    また、バイクはどうするのでしょうか?
    また、仮に横島がクウガになるとしたら、能力はどうなるのでしょうか?
    御気(2004.12.13 15:23)】

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