▽レス始▼レス末
「横島育成計画・本章40(GS)」ひかる (2004.12.17 20:50)



「うちをやめるっていうのは、本当かしら?」

医務室のベッドの上で、
ただ天井を眺めていた雪之丞に声が掛けられた。

 びくっ

「メドーサ・・・」

「ふん、どういうつもり?」

腕を組み、忌々しげなメドーサ。



「・・・ただ、強くなりたかっただけだ」

「強くしてあげたじゃない」

「違うッ!! それは強さじゃねえ、
 強さってのは、・・・強さってのは、そういうものだけじゃねえ!!
 あんたのところにいても、オレが求めてる本当の強さは手に入らん!」


 バタンッ!!

扉の開く音に、二人の視線が戸口に向かう。


「なーに、恥ずかしいこと、叫んでるんだよ。雪ちゃん」

「誰が、雪ちゃんだ!!」

くっ、そういや、さっきもこれで、やられたんだった。


「何しに来た?」

しかし、雪之丞の問いには答えず、忠夫はメドーサに向く。
その眼は、いやに穏やかで、




「そいつはオレの友達なんだ。だから、騙すような真似はやめて、タマモ姉」

「・・・・・・」

「あん?」

雪之丞の見ている前で、メドーサの姿が変わっていく。

幻術。
金色で、九つにくくった髪の女性。

なんか、ぱたぱた飛びながら、ビデオカメラを持っている、
白いウサギまでもが現れたが・・・
その、自分の目を疑いたくなるような存在はひとまず横に置いておく。


「・・・邪(よこしま)、おまえの姉か?」
「ああ」

頭を下げる女性。

「悪かったわ・・・、だまそ・・・」
「美人だ」

「「は?」」

呆然と雪之丞が呟く。

「ママに似てる」


 プチ!

「ザリガニと一緒にすんじゃねえ!!」


 ブチ!

「オレのママはザリガニじゃねえ! いい加減にしやがれよ!」


 ボワァッ!!

襟首をつかみ合う、二人の間に狐火が舞う。

「落ちついてくれないかしら?」

額の青筋がプリティーだった。




とりあえず、タマモは雪之丞に事情を話す。

小竜姫に依頼された仕事、
メドーサの計画を止めたいこと。

「はじめから、ちゃんと、こうして協力を願うべきだったわね」

「その通り」

忠夫がうなずく。
頭に因幡を乗せて、三人分の珈琲を淹れる。
因幡は長いストローをくわえ、忠夫のカップから、

 ちゅー、ちゅー

と吸い上げて、飲んでいる。



「陰念とかからも、証言は取ったんじゃねえのか?」

「一応、取りはしたけどね・・・。
半ば逝っちゃってるような状態での証言じゃ、いまいち説得力に欠けるでしょ」

雪之丞にタマモが答えるも、


「素直に、拷問によって得た証言には証拠能力がない、と言えば?」

「う、忠夫冷たーい」

仲良さげな姉弟だ。・・・・・・が、


「ご、拷問?」

雪之丞の顔は心持ち青い。


「えへ♪」

こ、怖えっ

小首をかしげて舌を出すタマモに、雪之丞は震えるのだった。





「じゃあ、オレは逃げさせてもらうぞ。
 なんかこのままだと捕まりそうだし、そもそもメドーサが怖い」

今のオレじゃ、敵わないからな・・・

「またな、邪」

「おう、じゃあな雪」

 ガツ

雪之丞は忠夫と、軽く拳をぶつけ合い、
パッと窓から出ていった。




「忠夫・・・良い友達、持ったわね」

「・・・あいつがね」

その冗談に笑い合って、そして表情をきりりと変える。

「行こッか」

「おう。見ててくれな、因幡」

「み」

廊下を行く。

「忠夫」
「なに?」

「あんまり無茶しないでよ?」
「・・・うん」

「怪我もしないでね」
「タマモ姉もね」

「それから・・・楽しんでらっしゃい」
「!! ・・・うん」

いざ、戦場へ。





数分後、会場内はめちゃくちゃだった。


ミカ・レイ 対 鎌田勘九朗。
お互い、すでに相手の正体には勘づいている。

力の勘九朗に、技の令子。
うまく、いなし、かわし、令子の方が優勢に試合を運ぶが、
しかし、勘九朗の力は衰えない。

「まさか、もう魔族化?」

そこに、証拠を抱えたタマモとエミ、
GS協会の者たちが流れ込み、

勘九朗対GSメンバーの乱戦になった。



しかし、その総力戦に背を向け、ひとり駆ける少年。

野生の光を宿す豹のような眼。見つめるのは・・・。


「よっ、お待たせ」

「ふん、来たね、ガキ」

あまりに、気軽なやり取り。
対峙する忠夫とメドーサ。

「横島さん! 任務を優先してください。個人的な戦いの場では・・・」

そして小竜姫。

「わかってます」

他に、人がたくさんいるしな・・・
会場の多くの人を巻き込むわけには・・・!!
が、周囲を見回して、眼を細める忠夫。

そっか・・・。
忠夫は知る、そして・・・覚悟する。








わたしの忠告を、横島さんは静かに受け入れた。けれど、

「そのわりに、残念そうな目じゃないか。
 心配しなくても、ガキ! おまえはここで殺してやるよ」

メドーサが挑発する。


「させません!」

武器を持っていないメドーサに、神剣で突っ込んでいく。
前の刺叉は折れたけれど、新しい武器は用意しているのでしょうか?

 しゅるしゅるしゅるっ

思った瞬間、メドーサの手のひらから、紅い二本の切っ先が螺旋を描いて、
獲物に喰らいつく毒蛇のように襲ってくる。


 ガチン!!

神剣で止めるも、その二本は絡みつくように捕らえ、はなさない。

「くっ、なんです、これは!?」

二本の細い槍が、絡みつくようにして、
一本の、紅い二股の槍と化す。
なんて、禍々しい槍。


 シュッ

メドーサが刺してくるのを二本の穂先の間に刃を入れて抑えるが、
そのまま切っ先だけが伸びて、体を貫こうとする。

跳び下がろうとしたとき、ぐるっと二刃の根元が絡みつき、神剣が捕らわれ。
さけられない!!

しかし、

「なーに、浮気してやがんだよ」

黒い刃が、メドーサの首を刈らんと迫る。


・・・また・・・助けられた・・・・・・。



「ちっ」

ガキッ キンッ チンッ ガンッ

 斬る 捌く 返す 防ぐ 断つ

超加速を使っていないメドーサに、横島さんが速さで圧している。

朱雀炎武。遊天閃地の加速方法をすべての動きに活かした体術。
長く生きていながら、思いつきもしなかった、その動き。
でも、あまりに消費が激しいのでは・・・?

「少しはましになったじゃないか」

だから、きっと、まだ全力ではない。それよりも、

「そりゃ、どうも」

二人のやり取りは、なぜか睦言のような甘さを含んでいる気がした。




全力では、すぐに消耗するでしょうし、
なにより、メドーサも、それに、気づいているでしょう。
だから、ここは慎重に攻めるべき。

でも、

横島さんの眼は、まるで逆。

 なんで、なんで我慢しないといけない?
 いや、それよりも出し惜しみしてどうする?
 そうだ、どれだけこのときを待っていたと思っているんだ?

そんな思いを秘めている気がした。
透き通った黒い眼に、煌めく光は、横島さんの強き意思なのか、
それとも、ただ二人、見つめ合っているがゆえに映る、金の蛇眼なのか。


横島さんが笑った。

今まで抑えつけてきた嵐を・・・


 グォン!!

解き放つ。

それは、霊力の炎上!!
荒れ狂う霊圧の大嵐!!




砕ける壁と、床の亀裂をBGMに、舞踏会は盛り上がる。
圧倒的な存在感。
しかし、まるで微風を受けているかのように心地良さ気なメドーサ。

ただ二人だけが、主役だった。

彼は壁を蹴り、天井を蹴り、頭上からメドーサへ。
紅い二本の穂先と、黒い一本の刃が、

 ガチン!!

ぶつかり合って火花を散らす。
眼が睦言を交わす。

(この前の動きはまぐれじゃないようだね)
(おまえのためのとっておきは、これだけじゃない)



「白虎砲!!」

忠夫が魂を込めたプレゼント。


「ふん、人間の霊波砲ごとき・・・・・・っ! な、なんだそれはっ!!!!」

メドーサに差し伸べられた横島さんの左手、
弾けるようにして、

バギャンッ!!!!

霊波弾が放たれる、その直径、約・・・・・・

「・・・2メートル!?」


 ドオオオオォォオォッッォオオン!!


人が撃ったとは思えない、巨大な霊波の塊は、
完全に、メドーサを呑み込む。

ああ、彼は・・・彼は、きっとメドーサを・・・メドーサをどこまでも・・・





「はあ・・・、はあ・・・」

かなりの霊力を使ったのでしょう、肩で息をする横島さん。
しかし、今の技は危険すぎます。
なぜなら、ここは前のように湾の上じゃない。

「やりすぎです、横島さん!! 周囲には、他の人が!」

「プロでしょ、みんな」

「!」

切り捨てられた。


ふと周りを見回す。

壁が一部崩れ、会場が大きく揺れる。でも、
観客席にいたGSたちは、いつ何が起こっても問題ないよう、
すでに構え、距離を取っている。

GS以外のものは、勘九朗の正体がわかってすぐに、避難させられたが、
まだ、残っている人たちもいて、そんな人たちを、
避難させながら、守っているGSもいた。

皆、目には強い意思。
その光宿す眼に、はじめて気がついた。
すごい。
素直にそう思う。それでも、相手は魔族。
いくらGSだからといって、そう太刀打ちできるものでは・・・


「小竜姫さまにしろ、メドーサにしろ、あんまり人間を舐めるなっ!!」

「っ!!」

横島さんの怒声。

「はっ、吠えるじゃないか、ガキ!」



土煙の中から、悠然と歩いてくるメドーサ。
左半身の皮膚が、灼けている。
歴戦の彼女でも、それだけのダメージを受けるのですね、あの技は。
でも、それだけに、横島さんも消耗したはず。

・・・メドーサ・・・・・・。にじんだ血。
それを、愛おしそうに撫でているのは・・・なぜ?
わたしには・・・理解できない。



「ふふ・・・行くよっ」

メドーサが消えっ、

「ちっ」

「そう簡単に加速させるか」

消えようとするのを、横島さんが抑える。
加速に入るタイミングを、完全にとらえた。


(次はオレからいくぞ)

さらに舞うように回転して、メドーサの横を抜き、背後からの一撃!

 ガチッ!!

しかし、まるで後ろが見えているかのように、槍で防がれる。

(甘いね、ガキ)

 シュッ

伸びてくる槍の上に横島さんは飛び乗り、踏み込む。

(甘いよ、メドーサ)

閃地! 極間近からの、加速に、

「はあっ!!」

それでも、メドーサは、余裕で反応する。
横島さんが速さで迫っても、超然としたメドーサの態度は崩せない。
いえ、むしろ、その力と巧みな技に、抑え込まれそうにさえなる。それなのに、

メドーサの口元に、横島さんの口元に、笑みが浮かぶ。



((なんて、楽しい!))


 ザザッ

距離を取る二人。




その隙に、さっと、わたしが後ろに回り込む。挟撃。

横島さんはよくやっている、でも、それでも、
メドーサを撃ち破ることはできないでしょう、この場では。
もう、あまり霊力も残っていない様子。
邪魔するのは申し訳ないですが、彼女は危険すぎる。
少しでも早く、止めなければ。

でも、正直に言うならば、二人のまるで踊っているかのような死合いが
羨ましかったのかも知れません。

「っ!!」

まるで、わたしがいつ攻めに入るか、読んでいたかのごとく、
伸びてくる槍の柄尻。

神剣で防ぐも、攻撃力は削がれ、
同時にメドーサは、切っ先の二叉を、横島さんに伸ばし、絡みつける。


「はっ」

わたしと横島さん、二人を捕らえた槍を水平に持ったまま、
メドーサは、くるりと舞った。

「くっ」

 ドゴンッ!

それぞれ、反対方向へと吹き飛ばされる。



前やり合ったとき、ここまで強かったでしょうか?

背中から壁に衝突し、それでも、素早く態勢を整えたときには、

 ガキン!

同じく飛ばされたはずの横島さんが、
すでにメドーサとしのぎを削っている。
絡み合う視線、絡み合う刃と槍、絡み合う赤と黒、絡み合う人と魔。

「疾い!?」









少女はその戦いをずっと見ていた。

桜色の髪。

第二試合で忠夫に敗れた少女、霧咲桜妃(きりさきおうひ)。


「あれが、悪食ですか」

そう言いながらも、視線がとらえるのは刀ではない。

その使い手。



不規則な動き、
そしてときどき、霞むように、目にとらえきれない動きをする。

あの人は、第三試合、陰念との試合でも不思議な動きをしていた。

まるで横に滑るような動き。
体の側面から、風を出して、流れているような動き。
それで、相手の荒い攻撃を避けていた。

そして、今は第四試合で見せた動きを、さらに爆発的に行っている。

かと思えば、突如、その霊圧が爆発的に上がり、掻き消えた。

迅い!




しかし、あの相手・・・魔族・・・ですよね。

なぜ、このような所へ?
少し、調べてみる必要があるかもしれませんね。

それより興味深いのは武器。
あの紅い螺旋の槍。

「まさか・・・神殺し?」



その槍で、忠夫と竜神がそれぞれ反対に吹き飛ばされるが、

忠夫は空中で、霊力の噴射によってバランスを取り戻し、
着地と同時に、閃地。

竜神が体勢を立て直したときには、
一瞬にして、すでにメドーサに斬りかかっている。

そして、刀と槍を絡めながら、
もう一方の手で、掌底。


竜神の方も、あの人より弱い、ということはないのでしょうが、
あの魔族とは、絶対的に相性が悪すぎますね。
完全に読まれている。
それに、かなり周りに注意しながら戦っていますし。


にしても、横島さん、


「なるほど・・・お強いです」

そして、なんて苛烈な・・・。

あの魔族、相当の戦士ですが・・・
まだ本気を出していないのでしょうか?
それとも、それだけ、あの人が強いということ?


結局、魔族は、二人相手では分が悪いと、考えたのか、
それとも、決着つけるべきは、この場ではないとでも思ったのか、
引き上げることにしたようだ。




いずれにしろ・・・


「真の能力を使っていない状態のわたくしでは、
 あの方に、勝てないのも当然ですね」


GS免許も取れなかったですし。
まあ、はじめから、それは目的ではなかったので、構わないのですが。

いくつか気になることが出来ました。

報告ついでに、少し、日本での人員を増やしてもらいましょうか。









勘九朗も、タマモ相手には、分が悪かった。

直接攻撃系ではなく、
離れた所から突風が、鎌鼬が、炎が襲ってくる。

気を抜けば、幻術で姿を眩ませた他のメンバーが、
攻撃してくる。


「勘九朗、引き上げるよっ!」

「はい、メドーサ様」


正直、助かった。
この狭すぎる場所では、こっちが危ない。


「また逃げるの?」

忠夫の声。

あの子、いい度胸してるわ・・・
どういう神経よ、あのメドーサ様に向かって。



しかし、双方の顔に、物足りないと書いてある。
まだまだ、欲求不満だと。

「ふん、今回のは、ほんのお遊びさ」

忠夫はメドーサに抑えきられ、力を出し切れず、
メドーサも、気にすべきことが多すぎて、       

忠夫との戦いだけに、意識を割くことが出来なかった。    

(ふん、できるなら、任務のない時に相手したいね)

 ドォン!


しかし、メドーサの最後の霊波砲をかいくぐり、

「土産だ、持ってけ」

忠夫は一瞬で、懐へ。

「白虎砲・零式!!」


朱雀炎武の状態からの掌底と、
白虎砲の零距離射撃を、併せる。

 ドガン!!




超加速を使って躱すものの、メドーサは腹が少し抉れ、

 ズブッ!

しかし、忠夫も、伸びた槍に肩を貫かれた。

「がぁっ!」

そのまま、壁に叩きつけられる。



「忠夫ッ!」「忠夫くん!!」

噴出する血。

吹き飛ばされて、しかし、なお立ちあがる忠夫。
追撃が入らないうちに、すかさず小竜姫が間に入って忠夫を守る。


「そのうち、あんたを殺すためだけに、本気で相手してやるよ」

余裕の笑みを浮かべ、飛び去っていくメドーサ。
その間に勘九朗は、火角結界を仕掛けて、後を追う。


「くっ」

そのため、小竜姫も追うことは出来ず、
悔しげに結界の解除に掛かるしかなかった。

(わたしも、一度、老師に徹底的にしごいてもらう必要があるようです)


最後まで大変な任務であった。

が、向こうの計画を阻止したという点を見れば、
こちらの勝利であろう。
あとは、この結界さえ解けば、よい。

こうして、正式な順位はつかなかったが、GS試験と、
それに際しての事件は終わった。


ひとり血を流し、飢えた顔をする少年を残して。








「メドーサ様」

「なんだい?」

「あの子・・・あの場で仕留めなくてよかったのですか?
 あの子だけならば、あの時、十分に・・・」

肩を貫いたあと、
さらにもう一撃、霊波砲でも撃っていれば片はついたのでは・・・



「うまく魔力を練れないのさ」

「・・・・・・は?」

魔族が魔力を?

!! もしかして、

「最後の一撃ですか?」



苦々しげに、顔を歪めるメドーサを見て、
すぐに聞くのではなかったと後悔したが、

次の瞬間、

「その前にも掌底を一撃、喰らったけどね・・・
 活性させている状態のガキの霊力は、はげしく暴れるんだよ」

愉悦の笑み。


「面白い技を覚えたもんだ。
 こっちの体内に、怒れる朱雀を入れられるようなものさ」

「――! まさか、霊基構造を・・・」

「霊脈さ。ズタズタ・・・とまではいかないけどね・・・ふふふ・・・」

この方が、なにをお考えなのかわからない。







「ふはははは」


まさか、前回の動きはまぐれじゃないかと疑っていたが、
今度はきっちり、制御して見せたか。

こうなればもう、屈辱に任せて、早々に殺す必要はない、
そもそも、今回のような、半ばお遊びの時に殺すのは惜しい。

おまえは、このわたしに唯一、恐怖を感じさせた。
そして、同時に、例えようのない昂揚を感じさせる。

任務があまりにも邪魔だ。だから、任務とは関係ないときに、

ゆっくりと楽しませてもらうよ。


あの動き、朱雀炎武・・・とか言ったね。
そして、あの霊波弾。

挑戦は、宣戦布告は受け取ったよ。
そっちはわたしの期待に応えたんだ。

今度はわたしが応えてやろう。



殺してやるよ、くそガキ!







・・・待ってるよ、メドーサ・・・








〔あとがき〕
忠夫、飢えた顔、と書きましたが。
もしかすると、ひとり置いていかれたような子供の頼りなげな顔、
あるいは、振られたような情けない顔だったのかもしれません(笑)

いずれにしろ、決着がつかないどころか、
忠夫、不完全燃焼です。
楽しみにしていた人、すみません。
わたしも残念。もっと、甘々にしたかった(笑)
いっそ、忠夫を滅茶苦茶に、負けさせてしまおうか、とか、
危ないことも思ったのですが、無難に行きました。
完全爆発はまだまだ先。

月あたりで、邪魔者のいないところで、
心ゆくまで、この二人を書きたい。
いずれメドーサは、アシュの思惑をも離れて、
動き出すかも知れません。

次回、本章・第一部・最終話。


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△記事頭
  1. 第一部お疲れ様でした。
    また続きも楽しみにお待ちしております。
    とおりスガリ(2004.12.17 20:57)】
  2. どうも大学のレポートに追われ感想が書けなかった煌龍です
    30枚なんて反則じゃ〜(泣)
    いつの間にか第一部終了〜お疲れ様でした。
    忠夫とメドーサのバトル、熱いですね〜まさしく好敵手に相応しいですね
    しかし少々忠夫は力に溺れているような気がします。この先どうなるのか気になりますね。

    第二部頑張って下さい!!
    煌龍(2004.12.17 21:19)】
  3. うっわーい、忠夫君がどんどん”血を求める餓狼”になっていってるよー<汗>。
    桜妃もなんか裏で動いてるみたいだし、状況が混沌としてきましたねぇ。
    >紅い螺旋の槍
    …もしかして、ロン○ギヌスの槍っすか?
    ファルケ(2004.12.17 21:19)】
  4. 第一部お疲れ様でした。

    第二部も楽しみにお待ちしています。
    空牙(2004.12.17 21:25)】
  5. 早速読ませて頂きました。横島とメドーサの2回目の逢瀬は痛み分けといったところでしょうか?前回はメドーサが追い詰められたので今回は横島が死に直面すると思ったのですが…。
    最終的に月で思う存分に戦えそうですが、その時は2人のキスがあると自分は嬉しいです(爆
    次の大きな事件は香港の原始風水盤(?)の事件だったでしょうか?
    コミックを持っていないのでうろ覚えですが…。
    今後の横島の成長を楽しみにさせて頂きます、頑張ってください!
    ゴリ(2004.12.17 21:26)】
  6.  第一部終了ですか。お疲れ様です。
     よくやった、横島君。今回の一件でメドーサは君にマジ惚れだ。
     これで晴れて両思い、と相成ったわけですな。
     横島君はちぃと不満があるようですが、それでいいのです。
     こんな前戯でイっちゃってたら、それこそ相手になんてしてもらえんでしょうからなw
    トレロカモミロ(2004.12.17 21:34)】
  7.  ロンギヌスの槍を持ってくるとは・・・・・本気ですねぇ・・・メドーサは・・・・・
     そして横島とメドーサの戦い・・・・・まさに愛しい相手との一時ってかんじですねぇ・・・・

     最後に!霧咲の謎の台詞の意味と真の力の意味がきになります!!!

     叫び!メドーサに固執する横島に女性陣が嫉妬したりして・・・・
    D,(2004.12.17 21:38)】
  8. 完全爆発なしっすか〜
    だから戦っているときの視点が彼らじゃなく小竜姫様だったんですね〜
    楽しみは先にとっておきます。第一部お疲れ様でした
    pantokun(2004.12.17 21:39)】
  9. おおうっ!!

    さっすが楽しげな舞踏(“武闘”じゃ野暮っスからw)でした。

    いつの間にか第一部終了。なんか、どかんと読んだらラストってノリに乾杯でーす。

    某もはよ今の終わらせにゃ・・・・・・(− −;)

    何はともあれ、お疲れ様でした〜〜〜^^
    片やマン(2004.12.17 21:59)】
  10. 今回はタマモが雪之丞にママと言われましたか。
    美人ならママになるんでしょうか?
    冴子や桜妃も言われるんでしょうか。
    やはり、二人の勘違いはまだ続くんですか。
    横島と忠夫の戦いが良いですね、小竜姫様が邪魔者扱いですか。
    桜妃の動向も気になります、何者なんでしょう?
    まさに、忠夫が血に飢えた狼ですね、フェンリル化しそうな勢いです。
    メドーサは忠夫にどういう期待の答え方をするのか楽しみです。
    第一部お疲れ様です、次回も楽しみにしてます。
    紫苑(2004.12.17 22:08)】
  11. 赤い槍はロンギヌスの槍でしょうか?
    神殺しの槍って聞いて、思い出すのはそれ一つだけなので。
    それ以前に、どうやって手に入れたかが気になります。

    次回が第一部最終話なんですね、楽しみにしています!
    ・城・(2004.12.17 22:31)】
  12. ゼ「いやー、第一部も次回で終わりですねー」
    先「そうだね、先生は『白虎砲・零式』かっこいいと思ったね、ラストの」
    ゼ「もうはじめ見たときは普通に上半身の力うんぬんって
    0距離からかと思ったら、複合技でしたしね。」
    先「そこは流石って感じだね。
    しかしなーカメのおねーさんがなー」
    ザ「微妙でした?やっぱりそれなりに劣っちゃってますもんねー」
    先「いや、かめのおねーさんは
    後進の育成みたいなことをお山でやっていたからねー、
    現役バリバリには流石に勝てないだろうねえ」
    ゼ「だから、修行のやり直しだ!!って言ってましたもんねー」
    先「そうだね、
    これからの修行でお姉さんがカメになるかに成るかが決まってしまうね。」
    ゼ「がんばらなきゃですねー」
    先「それでは長々失礼しました。」
    「「ひかるさん、次回を楽しみに待ってます。
    がんばってくださいね。」」
    ゼフィ&先生(2004.12.17 22:38/2004.12.17 22:40)】
  13. 人間をなめるな!か。言ってくれたよ忠夫くん!
    メドーサだけじゃなくて、小竜姫もなめすぎなんですよね〜。自分が守る立場って考え方は早々に改めてもらわないと。
    それにしてもメドーサとの縁が本章第一部のメインポイントですか。タマモが逆行してるという設定はもはやなんの関係もなくなってますね。というか「逆行」なのかも妖しいですし。夏子と結ばれた横島はもはや完全に別人なんだね。
    九尾(2004.12.17 22:42)】
  14. 第一部終了おめでとうございます。
    話のほとんどが忠夫くん対メドーサでしたねぇ。小竜姫ほとんど出番ないし、タマモも活躍したはずなのに描写ないし(他よりマシかな?)
    最後に忠夫くんのセリフがカッコ良かったです。
    無貌の仮面(2004.12.17 23:27)】
  15. 毎日の更新、お疲れ様です。
    私も夏の頃は出来たのに、今では無理になってしまった。
    ようするに根性なしになってしまいました。
    という訳で(どんな訳だ?)横島対メドーサは燃えました。
    次の香港や月とかが、楽しみです。
    ……あれ? ヒロインってタマモだった様な気が。
    これじゃあメドーサの方が、よっぽどヒロインっぽいぞ。
    ルシオラとかもどうなるんだ?

    ろろた(2004.12.17 23:41)】
  16.  展開の面白さとは別に、最近気になってたのでひとつ。ここのところの傾向として視点の切り替えが頻繁になりつつあり、かつ「誰」が語っているのかが曖昧になりがちなのではないでしょうか。
     語りの視点が安定しないのは少し没入感を阻害する気がします。三人称だけでなく、複数の一人称が複数回変更されるため、浮き足だっているといいいますか。主体となる語りの文を決めて視点切り替えを抑えるか、あるいは視点切り替えの際に、切り替わったことをしっかり文の中に組み込むかしてはどうでしょうか。
     ナレーションと地の文と一人称が混ざり合ってしまった結果だとは思いますが、読むテンポとのバランスや個人差などもあるにせよ、一度見直してみるのも悪くないかと思います。
    ばーろ(2004.12.18 01:02)】
  17. 今回は、双方共に不完全燃焼でしたか。
    まぁいきなり終わってしまったら、もったいないですしね。
    しかし、活性化したときの掌底は、魔族のメドーサの霊脈すら乱しますか!そりゃ、人間が喰らったら洒落にならないっすね。
    しかも、超加速対策も発動!
    そして、白虎砲・零式、加速+零距離で威力は十分切り札になりますが、相手の懐に飛び込む分、かなり強い奴の場合カウンターを受ける可能性が在ると(でも、反応できない奴のほうが多い)
    そういえば、忠夫って全力で戦うと移動にさえ霊力を、大量に使うためすぐにばてばてになるのか?

    因幡、なんか久しぶりに見たような気が
    コーヒーをストローでチューチューと飲む。忠夫のだけど(笑)

    あれっなんか忘れてるような気が…
    え〜と、陰念は逝っちゃてて、雪乃丞は抜けたし、勘九朗は、メドーサに呼ばれて一緒に帰った。うーん…あぁ!丸井鶴夫だ!!どうしたんだ一体、まさか忘れられたとか?どちらにしろ置いてけぼり(汗)

    最後に、第一部終了,お疲れ様でした。
    第二部、楽しみにしています。(その前に、幕間が入るか?)
    草薙京弥(2004.12.18 01:45)】
  18. 第一部終了ですか、第二部楽しみにしてます。
    ああ、忠夫君、メドーサとの戦いが不完全燃焼で終わり、また更に力を求めるんですね。いったいどこまで行ってしまうのやら、雪之丞なんて相手にならないぐらいの(メドーサ相手だけの)バトルジャンキーに。
    そして、焦がれれば焦がれるほど燃え上がるメドーサへの想い。
    桜妃は裏で色々動いてますが、忠夫君からするとどうでも良さそうですね。真の力と言っても、ただ出してなかった力を解放したところで、一戦毎にありえぬ進化を見せる忠夫君にはあまり意味もなさそうな、ってか当分メドーサ以外はどんなもの見せてもどうでも良さそう。
    しかし、当初戦いにおいてかなりの重要な能力になると思ってたカードが全然活かされてませんね。
    そして、悪食が成体となったとき、忠夫君にどんな影響があるのか?
    そういや猿との修行ってどうなるんだろ?猿だったら忠夫君でさえ圧倒的と感じて、戦って面白い相手ってことにならないんだろうか?
    ?(2004.12.18 02:27)】
  19. 何か原作とは明らかに違う横島が出来ましたね〜
    亀の神様活躍無し!!
    次は活躍することをなるべく願います
    紫竜(2004.12.18 04:17)】
  20. 何か本当に愉しそうな忠雄君とメドにただただ圧倒・・・
    小竜姫様も言ってますが、ホント熱々…相思相愛な感じのふたりですねぇ・・・
    本ヒロインタマモ姉、もっと頑張らなきゃw

    因幡…熱い(多分…)珈琲をストローで飲んで大丈夫なのだろーか?
    偽バルタン(2004.12.18 04:50)】
  21. 桜妃は真の力を隠してましたか。でも、忠夫も悪食とかカードとか、因幡とか(これは違う)、色々力を隠して戦ってましたよね。
    その上、厄珍が言った様に、彼女がほぼ完成されてるのに対し忠夫はまだまだ発展途上、その上悪食も成長途上…、相手にならないですね。
    色々上げて見たけどこれじゃあ雪之丞も他のキャラ達も差をつけられるばかりですね。もちろん彼らも成長するでしょうが、こう、伸びる余地部分ってのが余りにも違いすぎますし。
    メドーサを求める想いから、このまま力の求導者と成り果てて猿との修行三昧とかありそうだな〜。
    でも、忠夫の一番おそろしい力は、あの天然タラシでしょうか?桜妃も堕とされちゃってますし。
    悪魔君(2004.12.18 04:53)】
  22. 不完全燃焼ではあったけれど、やっぱり楽しそうでしたね、二人共。きっちり二人で心ゆくまで戦う日が楽しみです。
    何気に小竜姫の言葉を切り捨て、怒鳴る忠夫君が、周りにいる人間達が、かっこいいと思いました。・・プロだよね、皆。確かに人間舐めすぎです。二人共。
    少女の動きも気になりますね。
    そしてゆっきー・・相変わらずの『ママに似ている』発言はともかく・・忠夫君も名前間違えたまんまですか(爆)別にいいですけど(オイ)
    因幡も久々で可愛かったです。
    柳野雫(2004.12.18 05:27)】
  23. 『年もとれずに死んじまったママ』をザリガニ呼ばわりされて怒った雪之丞を一声で止めるとは……さぞや迫力あったんでしょうね〜。
    UEPON(2004.12.18 07:48)】
  24. もう何人も仰ってますが、小竜姫様もメドーサも人間を、ヒトという種族を舐めすぎ!!
    被害が周りに?避ける事も、被害が及ばないように自分の身を守ることも出来ないとでも思っているのかい?
    当日は試験二日目、詰まりプロGS候補達だということ!GSという危険極まりない仕事をするんだよ?危険、危機回避など一般人より高いに決まっているでしょうが!!
    自分が二度も守られているのに、気づかないのですか?(タートルだからさw)

    霧咲桜妃、自分の新の能力を出していないとは、この方も謎のヒトですね、これ以上強くなりますか。(横島君も強く成っていきますが、むしろ進化?)武器に興味があるとは・・・武器マニア?

    第一部終了お疲れ様でした。今までは「GSアシスタント編」だとしたら次は「GS見習い編」?ですかね?
    第二部からが楽しみですw
    シシン(2004.12.18 09:32)】
  25. 今度メドーサに会えるのは香港で、ですよね待ちどうしいです。
    小竜姫、ヒャクメの次ぐらい役に立ってませんね。
    次回第一部最終話ですか、一つの節目ですね楽しみにしてます。
    KEN健(2004.12.18 10:09/2004.12.19 02:25)】
  26. >雪之丞
    >呆然と雪之丞が呟く。
    >「ママに似てる」
    忠夫くんにやられたショックで混乱してるのか?(汗)
    まあそれはいいとして、こうもメドーサとの決別を宣言してますから、GS資格は剥奪は無しかな?
    それとも、タマモねぇさんたちの事務所で仮免GSあつかい?w

    >メドーサVS忠夫くん
    ・・・なんか原作のメドーサの戦闘レベルをこえてるような・・・

    >そのゲッターは、アニメ? ゲーム?
    新・ゲッターロボはアニメですね、大手のビデオ店に行けば見つかるはずです。
    ケルベロス(2004.12.18 15:02)】
  27. 次で第一部が終わりですか。毎回楽しく読ませてもらってます。第二部からは忠夫がGS見習いとしてもっと活躍してくれそうですね。
    メドーサの武器はロン○ヌスの槍みたいですね。
    桜妃はどこかの組織の人間みたいですね。オカルトGメンが怪しいと思っていますが、どうなんでしょうね。
    第二部からはタマモと因幡の出番が増えることを祈ってます。
    がんばってください。
    ミーティア(2004.12.18 17:12)】
  28. タマモ姉さん、このままでは本当にお姉さんになってしまいそう。
    光源氏計画?は今のポジションでは思惑を離れる可能性大。まわりが動くのはもう少し後でしょうかね。
    わーゆ(2004.12.18 17:25)】
  29. 雪ちゃん(笑
    貴方に横島君の様な道が…惚れやすすぎ。

    タマモ…
    拷問に「えへ♪」はなかろうに^_^;
    前世の余波かのう(遠い目
    因幡。
    ス、ストローは出したのか?
    間違っても舌が進化してないよね(滝汗

    メドーサ戦
    軽い会話の様会話の中での攻防。
    語り口は長年のライバルの様で又は師弟の様で…いいっすねぇ♪
    本当にお互いが好敵手と感じているのでせうねぇ〜

    ※気付くとまた次作出ている時に感想を書いている^_^;
    零紫迅悟(2004.12.18 19:26)】
  30. うーん、不完全燃焼で終わっちゃいましたか。でも忠夫とメドには周りを気にせずに
    思い切り戦ってもらいたいので、今回はしょうがないですね。
    ところでメドさん、その槍どこから(汗
    忠夫の事を心配しながらも楽しんで来い。て言えるタマモ姉ェ、
    やっぱり一番忠夫の事理解してるなぁ。と思いました。
    丸猫(2004.12.18 21:16)】

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